Virtual BoxにGuest OSをインストール後,モニターサイズに対してデスクトップ画面が狭過ぎる問題(解決済み)


前提

  1. Windows 8.1 Pro 64bit, memory 8GB, CPU Core i5PCVirtualBox 64bitをインストールし,作成した仮想マシンにLubunts 18.04 LTSをインストールしている

    - Windows 8.1 Pro 64bit
    - Lubuntu 18.04 LTS
    - Virtual Box ver.5.2.16
  2. VirtualBoxのインストール及びこれに対する仮想マシンの作成とGuestOSのインストールを終えた直後は,HostOSに比べてGuestOSのデスクトップ領域のサイズが実際のモニタサイズよりも非常に狭くなっており,実用性が阻害されている

    VirtualBoxで起動中のLubuntu

    最終的に起動が完了するともうすこし画面は大きくなったような気もするが,両サイドに上の写真と遜色がない程度の大きな“余白”を生じ,スペースがかなり無駄になる。
  3. Virtual Boxを使用するのにあたり,Host側のモニターサイズとの関係で“ウインドウ”には3つのレベルがあると考えることができる:
    1. Virtual Boxそれ自体のウインドウ
    2. 作成した仮想マシン自体のウインドウ
    3. 仮想マシンにインストールされたGuestOSのデスクトップ

3.2及び3.3は一体的であり,3.1及び(3.2,3.3)はHost上で別々のウインドウとして扱うことになる。3.3は3.2に包摂されている。ただし,3.2のウインドウのメニューの内容は,仮想マシン固有のものと3.1のものが合成されたものとなっているので,仮想マシンのウインドウのメニューからVirtual Box本体のメニュー項目(たとえば,環境設定)にアクセスすることが出来る。

上記2の問題に関連して,最初に思いつくのが全画面表示(フルスクリーン)である。これは,仮想マシン上のオプションなので,3.2のウインドウのメニューバーにおいて,[表示]>フルスクリーンモードで行うことができる。ショートカットキーが定義されており,[Host+F]となっている。この[Host]はデフォルトでは右側Ctrlキーとなっているので,[右側Ctrl + F]でフルスクリーンをトグルすることができる。[Host]としてどのキーが割り当てられているかなどについては,Virtual Boxのファイルメニューまたは仮想マシンのファイルメニューから[環境設定]を開き,入力カテゴリの仮想マシンタブで確認及び編集することができる。

[VirtualBoxの環境設定]

こうして,フルスクリーンモードがあるにはあるが,そもそものデスクトップ画面が前記2のような状況であるため,その状況のまま“仮想マシンのウインドウ”(=> 前記3及び3.2, 3.3)だけがフルスクリーン化([Host+F])され,“GuestOSのデスクトップ領域”(=> 前記3及び3.3)が拡大されるわけではないので,前記2の状態は改善されない。

本題

前提に書いてあるような状況で,いままさに困っているということであれば,詳しいこと(後述)はさておき,解決でいた方法として次を紹介できる:

  1. (念の為)Guest OSであるLubuntsを起動し,GUIVirtualBox Guest Additions.isoをマウント

    これは,仮想マシンウインドウのメニュー[デバイス]を開くと,「Guest Additions CDイメージの挿入」を選択できる。

    Guest Additions CD イメージの挿入

    すると,リムーバブルメディアの挿入ダイアログが開くので,これに従いファイルマネージャで開くが選択された状態でOKをクリックすると中身を見ることができる。

    リムーバブルメディアの挿入ダイアログ

    もっとも,ここでOKをクリックしなくても,isoはマウントされているようであり,次のようにデスクトップにアイコンが表示される。

    マウントされたGuest Additions のCDイメージ

    したがって,ここではダイアログはキャンセルで閉じておく。

  2. ターミナルを起動し,次のコマンドでGuest Additionsのバージョン確認を試みる:

    $ VboxControl --version

    ※ これは本来はVBoxControl --versionとすべきであり,そもそも入力ミスがあったかもしれない・・・・正しい綴りではバージョンが表示された。
  3. これに対するリアクションが次のとおりである:


    Command ‘VboxControl’ not found, but can be installed with:


    sudo apt install virtualbox-guest-utils
    sudo apt install virtualbox-guest-utils-hwe

上のコマンドの1行目を実行すると,提案パッケージとして次が表示されながら,virtualbox-guest-utilsのインストールが始まった:

virtualbox-guest-Xll

続いて,上のコマンドの2行目を実行してインストール作業はエラーに遭遇することもなくCLIベースで完了した。

Guest OSをシャットダウンし,念の為,Virtual Boxも一度閉じてから起動し直し,Lubuntuを起動すると,デスクトップ領域が次のように拡大した(=> 前提 2):

Guest Additions のインストール完了後 (デフォルト)

ここで,フルスクリーンモード(Host + F)をトグルしてみると,次のようになり,どうやら実質的には仮想マシンレベルのウインドウ部分(=>前提 3.2)が非表示となるだけで,デスクトップ表示領域がさらにモニターサイズにフィットするように拡大されるというわけではない(仮想マシンウインドウのトップに表示されているメニュー領域など,デスクトップ領域を包摂するトップとボトム領域が単にブランクされただけである):

Guest Additions のインストール完了後 (フルスクリーン時)

もっとも,このフルスクリーンモードであれば,Guest OSであるLubuntuの外側のメニューその他の要素を視覚上隠しておくことが出来るため,Guest OS上での作業環境としてデフォルト状態よりもいくぶん改善されたと言える。

いずれにせよ,Guest Additionsをインストールする前に比べれば,デュアルインストールするよりもスピーディーにデュアルOSのPC環境を確保できたと言い得る状態になったと言える。もちろん,デュアルインストールだれば,マルチモニターを活かすといったことも自然に行えるという意味では,仮想OS環境が若干使い勝手が劣るといったことも言えるが,その辺りはトレードオフや好みあるいは個人的なニーズに左右される問題と言える。これに対して前提2の問題を放置すると,仮想OSの利用があくまでも“試用”的なものに留まってしまうと思われるので,解決しておく必要性は高い。

解決に至る経過の補足


ネット上でいろいろ調べると,第一に前提としてのマシン環境(特にOS)の情報が断片さえ明確に示されていない場合が多く,第二に行っている/行うべき処理を構成する各要素の関係性などが断片さえ示されていない場合が多い。これは,自分にもしばしば当てはまってしまうので大きなことは言えないが,たとえば,自分の場合はWindows環境だが,今回の問題への具体的な対処も,次のような問題がある:

  1. Host OSがMacなのかWindowsなのか,Guest OSがLinuxなのかWindowsなのかなどで違ってくる
  2. Guest Additions 自体が何であるのかについてわからないまま,HostやGuestのOSの違いが全く意識されずに(たとえば,OSがMacなのかWindowsなのかさえ明示されずに)解決したとされる形式的な手順と結果だけが報告されている

    たとえば,情報としてVBoxWindowsAdditions.exeを実行するといった説明があるとき,Guest OSがLinuxであるユーザーにとっては基本的には無意味である。そのような説明をする場合は,前提問題として,Guest OSがWindowsであることを明確にしておくべきである。そして,Guest OSがLinuxである場合は,前述の本題1以下におけるCDイメージの中にVBoxWindowsAdditions.exeと同じフォルダ内にある,VBoxLinuxAdditions.runを実行すれば良さそうであるということがわかるのだが,Windowsと異なり,Linuxの場合は往々にしてそう単純ではなく関連するパッケージのインストールが暗黙の前提となっていることがある。そして,実際にVBoxLinuxAdditions.runをGUIでもCLIでも実行できないということがある。

    そのような中で,次のページで解決にたどり着いた:

Guest Additionsとは


Guest Additionsは,あくまでもVirtualBox上に展開されたGuest OSがHostのモニターサイズと連携できるようになるために,Guest OSにインストールされるべきものである。

覚えておくこと


こうした具体的な手順はしばしば変わるようである。そうだとすれば,VirtualBoxへのLinuxの新規インストールを行った都度,ターミナル上でGuest Additionsのバージョンを確認すると表示されるだろうインストール・コマンドを確認すればスムーズにGuest Additionsを有効化できる可能性が高まるのではないだろうか。つまり,最低限,次のコマンドを覚えておけば良いように思う:

$ VboxControl --version

入っていなければ,ターミナル上でインストールのためのコマンドが提示される。


注意



  1. 一度,解決したのに,何度かVirtualBox上でGuest OSを開き直しているうちに,解像度が640*480固定になってしまった。これでは上の処理でGuest Additionsをインストールする前よりもさらに狭い(笑)。なぜそうなってしまったのか原因は不明だが,一度仮想マシンを削除して作成及びLubuntuのインストールをし直した。

    実機のメモリは一応は8GBは入っているが,ブラウザで大量のタブを開いており,Photoshopを開いたりキャプチャソフトを立ち上げたり,LibreOfficeを開いたり複数のソフトを同時並行で使っているうちにメモリが足りなくなったりしたということなのかもしれない(そうすると,Windowsを再起動すれば解決したのかもしれない)
  2. 何度かLubuntuを入れ直したが,どうやらGuest Additionsが機能するためにはLubuntu 18.04 LTSのアップデートを適用しなければならないようである。もっとも,ソフトウェアアップデートの適用前にGAをインストールしてしまっていても問題はなく,GAが反映されていないようであればLubuntuのソフトウェアアップデートを適用し(Lubuntuを)再起動して解像度の拡大が反映されているかどうか確認すれば良い



その後:

なぜか,Guest Additions をインストールして適切に解像度が上がった後,PCをシャットダウンして翌日などに再びVirtualBoxでLubuntuを起動すると,なぜか解像度が反映されていない状態になっている。一応,気にすることが出来る点としては,Lubutntuのシャットダウン時にフルスクリーン状態のままにすると,次回起動時もフルスクリーンモードで起動する点である。しかし,VBoxControl --versionするとバージョンが表示されるので,GAがインストール済みとはなっている。さしあたって気にかけることが出来る可能性としては次の2つくらいである:


  1. PCをシャットダウンするとインストールしたGAの適用が外れてしまう
  2. フルスクリーンモードで起動してしまうとGAが適用されない









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